2009年12月21日

初雪

 里山にも、初雪が降りました。一面白い世界に一変。
 
 雪の中では、日頃は気づかないでいる、かわいい木の芽がクローズアップされます。

2009年12月16日

森の12月





 
                                                                                                    
   森林官の森下嘉晴さんから上の写真とメールが送られてきました。
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この3日間連続の間伐作業です。東津野と窪川との境にあたる、久保谷山の高いところをやっているので、目途がつくまでは夕方までがんばっている状況です。 (また日を変えて上がってくるのは大変なので)

山を下りる時は、夕日がそれはそれは、きれいに赤に近いオレンジ色で、コナラなどの葉っぱも黄金色に輝いて、日没までのほんの数分間が、空気まで金色に染まったように見えます。 この時期、特有の夕暮れ色にちょっと感激です。 また、葉を落とした落葉樹の枝先には、もう来年に向けて新芽が宿っています。そんな姿を見ると、健気で尊くて、愛おしく思えます。

そんな毎日の、「松原なぁなぁ日常」の報告です。(なあなあ日常」は真理子さんに紹介してもらいましたが、三浦しをん作林業に就職した若者を主人公に書いた「神去なあなあ日常」をもじっています。)

2009年12月6日

森も秋から冬へ:モニターツアーの結果



09'11'22星旦二先生 撮影
森も秋から冬の気配

11月23日、松原地区で開催している「森の学校」の講師として首都大学東京教授の星旦二先生に来ていただきました。題して「健康と森林」、「森の学校」の最後を飾る盛り上がったものになりました。星先生、そして、学生さんと一緒に来ていただいた慶応大学教授伊香賀先生ありがとうございました。

この日、わが森に住むお医者さんである宜保美紀先生から「9月のモニターツアー」の検査結果を報告しました。その模様が朝日新聞に掲載されましたので、ご紹介します。 新聞の画像をクリックしてご覧下さい。また、報告の詳細はここをクリックしてご覧ください。
















新聞の主な内容
森が教えてくれた七つの秘密
①血圧が下がる、血糖値が下がる。
②中性脂肪が下がり、腹囲も減少。
③リラックスして気分がよくなる。
④ガンをやっつける力が増す。
⑤若返る。
⑥活性酸素によるさび付きが回復。
⑦森で暮らす人は長生き。

2009年11月10日

土になる

森林セラピーモニターツアーも10月18日に3回目の検査が終わり、いよいよ、その長期的効果を検証をすることになります。その報告を11月23日松原「森の学校」上で行います。関心のある方はぜひご参加ください。今回のテーマは「健康と森林」 講師は首都大学教授 星旦二先生。 報告は我が森に住むおいしゃさま 松原診療所 宜保美紀医師が行います。

今回のモニターツアーではご参加のみなさんから、私たち地元の者は多くのことを教えていただきました。これからの文は、参加いただいた丸本郁子さまが最後のミーティングでお話されたことを、ご本人に再現いただいたものです。ご本人の承諾をいただきご紹介いたします。
私たちのこれからの道を示唆いただいているように思えてなりません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   土になる

森林セラピーの二日目、久保谷風景林を歩いた。岩を包み込むように根をはる赤樫の大木、それに寄り添うように生えるというヒメシャラ、分厚い苔、そして想像以上にふんわりと弾力性がある地面・・・しかし前日より険しい登り坂もあり、足元のおぼつかない私は森の案内人に時々手を引いてもらいながら歩いた。
昼食後、しばらく好きなように過ごしてくださいと言われ、隣の男性が大の字になって寝転んでいるのを見て、真似をしてみることにした。大丈夫かなと、ちょっとビクビクしながら小枝を拾い土を掻いてみた。枯葉を除けると、そこには思いがけず黒々とした豊かで柔らかい土が現れた。寝転んでみるとふんわりと暖かい。目を閉じ耳を澄ます。静かなようでありながら何かの息吹を感じる。目を開いてみた。ずーっと、ずーっと上まで枝を延ばしている木々の幹、幾重にも重なる緑の木の葉、差し込んでくる陽の光を受けてきらめいているもの、蔭になりやわらかく目を守ってくれるかのように重なりあっているもの、そしてその先の高い高いところに青空があった。美しかった。木の幹が、緑の葉が、そしてそこからはるか彼方に見える空が、美しかった。長い間見つめていた。静かで平和だった。下から見ると世界はこんな風に見えるのか・・・、土はこうやって宇宙を見ているのだ・・・と始めて気がついた。人は死んで土にかえると言うけれど、それも悪くないな、と思えてきた。地面から見上げる地球はこんなに美しいのだもの。土になるとは、木々を支え、育み、葉を茂らせ、実を結ばせる、そして時が来ると落葉や倒木を受けとめ包みこみ、自分の一部へと組み込んでいくこと。寝転がって土に身を預け、森の空気に包まれていると、土になることが、とても自然で素敵なこと、少しも怖がることではない、と納得している自分がいた。とても暖かく安らかな気分だった。
その安らぎは大阪に帰ってきてからの日常生活の今にも続いている。生きていることがいとおしく、その先にある命の終わりの時をも穏やかに受け止められる自分がいる。

丸本 郁子
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2009年10月16日

松原の新設民宿も新聞へ

昨日29日に続いて、高知新聞に松原の民宿2件の紹介がありました
「山遊亭(さんゆうてい)」はイオウの匂いの本格温泉、
「野彩(やいろ)」はオーナーの早苗さんが、野鳥好きで、面白い話がきけます。

2009年10月11日

高知新聞に載りました。



9月4日に高知新聞の取材がありました。いつ掲載されるかと心待ちしていましたが9月29日に載りました。衆議院選挙や敬老行事関係で、掲載するスペースがなかったようです。こうした機会に、少しずつでもみなさんに知っていただき、梼原へそして松原に来ていただく方が増えると嬉しいですね。

2009年10月6日

森の癒し


四万十源流の森林(もり)の人を癒す力・・・その驚くべき効果についてアップしました。こちらをクリックすると、ご覧いただけます。

2009年9月12日

可愛い落し物


ふくろうの赤ちゃんの羽はこんなにふわふわ。可愛い落し物です。久保谷風景林のモニターツアーにて。

2009年9月9日

ちっちゃいものクラブ会員ナンバー2

森のコダマちゃんです。
もののけ姫にでてくるこだまにそっくりでしょう?^^
この子に出会ったときにまじにどきっとしました。
鷹取山 シロオニタケの幼体です。






森の精 見習い修行中
森下嘉晴

本日のちっちゃいのもクラブ会員ナンバー1

たぶんカラカサタケ子実体。


これからキノコの季節ですので森の妖精を探して撮しておきたいと思っています。

セラピーロードや風景林での森の癒し効果が
みなさんの細胞にしみこんでいつまでも続いていきますように。

森の精 見習い修行中
森下嘉晴

2009年9月8日

森林セラピー ’09.9.3~6



9月3日から、3泊4日で森林セラピーモニターツアーがありました。



参加者は総勢10人(+梼原町のスタッフ+松原地区のみなさん。)
1日目は集合のあとに簡単な身体測定で終了、
2日目には検査後、いよいよ水路を巡る森林セラピーロードを散策です。
様子は↑こんな感じ。


↑水路に足を浸したりも。
これがなかなか冷たくてキモチイイ!

3日目は、さらに奥深く。
久保谷の森を歩きました。
勾配が激しく狭い山道、尾根をゆく昔の往還道。
樹齢500年のアカガシ、森の貴婦人ヒメシャラ。

↓腰がうねっております。
幼少のころに何かあったんでしょうか。
↓途中、足元で見つけた葉脈。
人間で言うと骸骨?
それにしてもかわいい。
案内してくれた久岡さんが樹木に飾ってくれました。

2009年8月22日

久保谷ロードのテーマは"水"



森林セラピーロードとして2007年3月に認定された久保谷ロードは、片方に久保谷川の渓流を見下ろしながら、もう片方に90年近い歴史を刻む手造りの水路の脇を歩く道です。
昼間でもほの暗い鬱蒼とした四万十源流の森の奥にひっそりとたたずむ3000mの、水に富んだ小路・・・この道を歩いていると、なぜか、心がほっと落ち着いてきます。
この安心感、って何だろうね・・・・?セラピーのスタッフで頭をかしげていました。うーん、あれっ?これってひょっとして、お母さんのおなかの中にいた頃の感覚?あるメンバーがつぶやきました。そう言われてみれば、そうかもしれないなあ、水量を誇る久保谷川からは、ざーっという低調なバックグラウンド音が常に聞こえ、胎児がおなかの中で聞いている音にそっくり。実際、生まれたての赤ちゃんが泣き止まないとき、ザーという胎内音を流す市販のぬいぐるみをそばに置いてあげると安心して泣き止み、眠ってしまいます。そして、0.6%という殆ど平らに感じる勾配をゆっくりと流れる人工の水路の流れのスピードは秒速約0.4m、これは人間の動脈を流れる血流の速さと一致しています。おなかの中の赤ちゃんは、お母さんのおなかに宿ってから生まれてくるまでの280日間、お母さんと自分の血流のスピードとリズムを無意識に感じとっている可能性があります。 そして、水に富んだ環境は羊水の、日差しをさえぎってほの暗い森は子宮の中の感覚を呼び起こすのかなあ、そうかもしれない、と皆で納得してしまいました。
実際、これまでモニターツアーに来られた方々のリラクセーション度を、血圧やストレス物質のひとつである唾液アミラーゼ、抑うつ質問紙などで測定してみると、ほとんどの方たちが一様にリラックスされていることが実証されています。
皆さんも日ごろのストレスフルな心身を癒しに歩きに来られませんか?森のセラピーの宿もリラックスするには、とってもお勧めですよ。

2009年8月19日

セラピーロードの宿「山遊亭」さんの冷泉にアンチエイジング効果が




昨日、森林セラピーロードにほど近い民宿「山遊亭」の冷泉の源泉に案内してもらい、アンチエイジングや抗がん作用に影響するため注目されている「酸化還元電位」を測定してきました。冷泉は広大な久保谷天然林の地下からパイプを通して勢いよく湧出していました。温泉卵のにおいがする弱アルカリ(pH8)のなよやかなお水です。山遊亭は人口が減ってゆく松原の地域活性化を願って下元区長さんがあえて開業された素敵な”昭和ロマン”のお宿で、この源泉からのお風呂に入ることができます。
冷泉源泉の酸化還元電位(酸化還元電位計ORP-pro佐藤商事製で測定)の結果はというと、-110mVというとても「還元」的な泉質でした。(還元度が高いというのは、平たく言うと電子をどんどん与えてくれる状態ということです。逆に還元度が低く酸化度が高いのは、電子を奪われて、さび付くイメージです)日本温泉総合研究所のホームページを拝見すると酸化還元電位は新しい温泉の評価方法として注目されており、全国の主要な温泉の測定値が発表されています。こちらと同じpH8程度のアルカリ温泉では、酸化還元電位はー200mVから+500mVの還元系の泉質のところが多く、山遊亭さんのー110mVは全国の中でもかなり還元度が高い結果でした。
温泉の酸化還元電位について、こんな研究論文が九州大学・東京大学・早稲田大学の共同研究で発表されています。遺伝子物質である核酸が活性酸素で酸化され(すなわち電子を奪われて)変性して、ガンを起こしかねない状態になっている人が還元度の高い温泉に10日間入ることで統計学的に有意にその酸化度が回復していると。また別の研究では、還元度の高い温泉に入ると血糖値が上がりにくくなる、お肌の還元度も増して、弾力が増えたというものもあります。
私も山遊亭さんの冷泉に、せっせと入りに行こう、と思います!
こんど9月3-6日に行われるモニターツアーに来てくださる皆様、期待してくださいね。
アンチエイジングや抗がん効果をもたらす泉をこんこんと湧き出だしてくれる四万十源流の森と山に感謝です。この自然がいつまでも持続可能でありますように・・・。

8月の写真

ロードを歩いていると見つけました。もうすぐせみが生まれます。
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2009年8月18日

NHKが森林セラピーロードの取材に来てくれました



久しぶりにブログに取り組む町立松原診療所の宜保です。これからよろしくお願いします。今月5-6日にかけて、NHKの「高知まるごと情報市」の田村麻実キャスターがカメラ・音声クルーとともにセラピーロードの取材に来てくれました。ロードを歩く前に診療所でストレスチェック。ストレス下で交感神経が緊張すると「解毒しなくちゃ!」と唾液内に分泌される消化酵素のアミラーゼを測ることで、ストレス度を手軽に評価することができます。田村キャスターの値は23で歩く前からもともとストレスはあまりなさそうでした。(これまでに、一度もアガったことがないそうです・・・)雨の中、あちこち撮影しながら、長時間の歩き。きっと疲れて、唾液アミラーゼがあんまり下がらないのでは?という心配をよそに、見事に5にまで低下。四万十源流の森のもつリラクセーション効果と森とシンクロして楽しめる田村キャスターの感性の相乗効果です。高知では14日に放送され、梼原病院長はじめ、それぞれが見事なカメラワークと涼しげな編集に感心しながら、見ていました。町内光ケーブル放送でも番組の紹介をしたので、多くの町民の皆さんも視聴したことでしょう。中山間地への愛情のこもった作品作りをしてくれたNHKスタッフの皆さんに感謝です!これから順次西日本で放映されるそうで、久保谷ロードを知っていただくためのいいPRになることを願っています。田村キャスターをエスコートして出演された下元区長さん、四万十川の鮎の火振り漁をしてくださったTさんたち、縁の下の力持ちでずうーっとお世話してくれたMさん・・・地元松原の皆さんの団結をかいま見た取材でした。

2009年8月16日

はじめまして

はじめまして、梼原町役場の森林セラピー担当西村みずえと申します。
これから、梼原町の森林セラピーの取り組みやその周辺のことについてご紹介をしていきたいと思います。よろしくお願いします。

ご紹介①
3泊4日「森林セラピーモニターツアー」のご紹介
 (おかげさまで、10人の定員に達しました。)
日時 2009年9月3日(木)~6日(日)<3泊4日>
宿泊先 雲の上温泉・雲の上ホテルほか
高知県高岡郡梼原町太郎川3799-3
内容 このツアーは「梼原町(高知県)における森林セラピーの健康に及ぼす長期効果の解明に関する研究事業」に協力して実施するものです。モニターとして、健康チェックとともに森林がもたらすさまざまなリフレッシュ効果を体感し、自分の身体にどんな変化が起きるかが、検査の値で実証してみようという、森林セラピー体感ツアーです。
集合場所 9月3日(木)12時 JR高知駅集合
(*集合場所までの往復交通費は各自ご負担ください。)
参加費 35,000円(宿泊、食事込み)
モニター
特典
研究事業のため、集合場所から現地までの送迎サービス・、検査費用特にアンチエイジングを意識した独自の検査も含む検査費用、森林セラピーガイド料、温泉入湯料などが無料で体験できます。
募集人数 先着10名(夫婦での参加も可)
対象者 都市部でストレスを感じている30代から70代ぐらいまでの男女
(モニターとして協力することができる方に限ります)
測定方法 森林セラピー前後のストレスホルモンなどの軽減度合を血液検査や唾液検査で計測。また、森林セラピー体験約一ヶ月後に住居地のストレス状態を測定。