2009年12月16日

森の12月





 
                                                                                                    
   森林官の森下嘉晴さんから上の写真とメールが送られてきました。
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この3日間連続の間伐作業です。東津野と窪川との境にあたる、久保谷山の高いところをやっているので、目途がつくまでは夕方までがんばっている状況です。 (また日を変えて上がってくるのは大変なので)

山を下りる時は、夕日がそれはそれは、きれいに赤に近いオレンジ色で、コナラなどの葉っぱも黄金色に輝いて、日没までのほんの数分間が、空気まで金色に染まったように見えます。 この時期、特有の夕暮れ色にちょっと感激です。 また、葉を落とした落葉樹の枝先には、もう来年に向けて新芽が宿っています。そんな姿を見ると、健気で尊くて、愛おしく思えます。

そんな毎日の、「松原なぁなぁ日常」の報告です。(なあなあ日常」は真理子さんに紹介してもらいましたが、三浦しをん作林業に就職した若者を主人公に書いた「神去なあなあ日常」をもじっています。)

2009年12月6日

森も秋から冬へ:モニターツアーの結果



09'11'22星旦二先生 撮影
森も秋から冬の気配。

11月23日、松原地区で開催している「森の学校」の講師として首都大学東京教授の星旦二先生に来ていただきました。題して「健康と森林」、「森の学校」の最後を飾る盛り上がったものになりました。星先生、そして、学生さんと一緒に来ていただいた慶応大学教授伊香賀先生ありがとうございました。

この日、わが森に住むお医者さんである宜保美紀先生から「9月のモニターツアー」の検査結果を報告しました。その模様が朝日新聞に掲載されましたので、ご紹介します。 新聞の画像をクリックしてご覧下さい。また、報告の詳細はここをクリックしてご覧ください。
















新聞の主な内容
森が教えてくれた七つの秘密
①血圧が下がる、血糖値が下がる。
②中性脂肪が下がり、腹囲も減少。
③リラックスして気分がよくなる。
④ガンをやっつける力が増す。
⑤若返る。
⑥活性酸素によるさび付きが回復。
⑦森で暮らす人は長生き。

2009年11月10日

土になる

森林セラピーモニターツアーも10月18日に3回目の検査が終わり、いよいよ、その長期的効果を検証をすることになります。その報告を11月23日松原「森の学校」上で行います。関心のある方はぜひご参加ください。今回のテーマは「健康と森林」 講師は首都大学教授 星旦二先生。 報告は我が森に住むおいしゃさま 松原診療所 宜保美紀医師が行います。

今回のモニターツアーではご参加のみなさんから、私たち地元の者は多くのことを教えていただきました。これからの文は、参加いただいた丸本郁子さまが最後のミーティングでお話されたことを、ご本人に再現いただいたものです。ご本人の承諾をいただきご紹介いたします。
私たちのこれからの道を示唆いただいているように思えてなりません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   土になる

森林セラピーの二日目、久保谷風景林を歩いた。岩を包み込むように根をはる赤樫の大木、それに寄り添うように生えるというヒメシャラ、分厚い苔、そして想像以上にふんわりと弾力性がある地面・・・しかし前日より険しい登り坂もあり、足元のおぼつかない私は森の案内人に時々手を引いてもらいながら歩いた。
昼食後、しばらく好きなように過ごしてくださいと言われ、隣の男性が大の字になって寝転んでいるのを見て、真似をしてみることにした。大丈夫かなと、ちょっとビクビクしながら小枝を拾い土を掻いてみた。枯葉を除けると、そこには思いがけず黒々とした豊かで柔らかい土が現れた。寝転んでみるとふんわりと暖かい。目を閉じ耳を澄ます。静かなようでありながら何かの息吹を感じる。目を開いてみた。ずーっと、ずーっと上まで枝を延ばしている木々の幹、幾重にも重なる緑の木の葉、差し込んでくる陽の光を受けてきらめいているもの、蔭になりやわらかく目を守ってくれるかのように重なりあっているもの、そしてその先の高い高いところに青空があった。美しかった。木の幹が、緑の葉が、そしてそこからはるか彼方に見える空が、美しかった。長い間見つめていた。静かで平和だった。下から見ると世界はこんな風に見えるのか・・・、土はこうやって宇宙を見ているのだ・・・と始めて気がついた。人は死んで土にかえると言うけれど、それも悪くないな、と思えてきた。地面から見上げる地球はこんなに美しいのだもの。土になるとは、木々を支え、育み、葉を茂らせ、実を結ばせる、そして時が来ると落葉や倒木を受けとめ包みこみ、自分の一部へと組み込んでいくこと。寝転がって土に身を預け、森の空気に包まれていると、土になることが、とても自然で素敵なこと、少しも怖がることではない、と納得している自分がいた。とても暖かく安らかな気分だった。
その安らぎは大阪に帰ってきてからの日常生活の今にも続いている。生きていることがいとおしく、その先にある命の終わりの時をも穏やかに受け止められる自分がいる。

丸本 郁子
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